時代が令和に変わりまもなく一年になります。
この一年は台風による大きな被害や
新型感染症が世界中に蔓延するなど
歴史に残る年となりました。
一年後、私たちは子ども達と共に満開の桜を愛でたり
チューリップの花が開いたことを喜び合うことができるのでしょうか。
見えない明日はどんなに案じても誰にもわかりません。
それなら今日一日の「幸せ」を味わい、明日への蓄えにしたいものです。
聖書の中に「明日のことを思い煩うな(心配しないで)」という言葉があります。
思い煩うのでなく「最善が尽くせるよう備えつつ」毎日を過ごしたいと思います。
今年度、ひかり園の年主題(年間を通じた保育のテーマ)は
「こころが満たされる」です。
こころが満たされるとは、幸せを感じること。
新型感染症の存在に世界中が揺れる現実の中で、
幸せよりも不安を感じることが増えています。
その日常の中で、何が「生きる」ことへの支えになるのかを思い巡らすと
「幸せ」に辿り着きます。
友人、家族、趣味など何か(誰か)との繋がりの中で生まれる
「ささやかな幸せ」が私たちの暮らしを、人生を満たしてくれます。
ひかり園に集うすべての人(子どもも、大人も)がゆっくり時間をかけながら
「ひかり園には私を待ってくれている人がいる」
「ひかり園には私の好きなこと(人)がある」
「ひかり園には私の居場所がある」
「目には見えない誰かにいつも愛され守られている」
幸せを感じつつ歩むことができるよう願います。
例年とは違う暦で園生活が始まりました。
再び全園児が揃ってひかり園で過ごせる日が待ち遠しいです。
一年後、ぐんと成長した子ども達の姿を共に喜び合い
あたたかな春を迎えることができるよう祈りつつ歩んで参ります。
一年間どうぞよろしくお願いいたします。